学生の声

【後編】振り返ればそうだったかも。大人になって気付いたセクシャリティ。

【前編】振り返ればそうだったかも。大人になって気付いたセクシャリティ。こんにちは、!XIMIX!運営事務局のりんです。 今回は、ひなこさんにインタビューをさせていただきました。 株式会社賢者屋に...

前編では、大きくなってから小さい頃を振り返った時に自分のセクシャリティやジェンダーへの関心に気付いたと教えてくれたひなこさん。

後半では、留学や家族へのカミングアウトを通して感じたこと、それを通して見えてくる将来の夢について語ってくれました。

アメリカで見た、日本との違い

―大学ではアメリカに留学されたとのことなんですが、留学先の大学とか生活でここが衝撃だったとか印象に残ってるとかありますか?

ビジュアル的に印象的だったのは、大学近くのウエストハリウッドっていうゲイタウンで有名な街があって、そこにハロウィンで行った時にほぼ裸の人たちがいっぱい歩いてたりはした(笑)

そういう、オープンにする文化があるからそこまでできるんだなって思った。

日本だとタブー視されてるようなことをエンタメ的な面に転換してたのは印象的だったかな。

―さすがですね(笑)同じ学生で印象に残ってることとかはありましたか?

例えば初めましてって挨拶する時に、出身地を言うような感覚でセクシャリティを言ってたりとかはあったかな。

あとは、仲が良かった子がレズビアンの子だったんだけど、二人で歩いてて女の子が通りかかった時に今の子めちゃくちゃかわいくない?って普通に言ってたりとかして(笑)

そういうところは日本と違うなと思った。

でもあっちにいたときはそれが普通過ぎてあんまり今思い出せないな(笑)

―なるほど。留学から帰ってきたのが大学4年生ということで、帰ってきてからすぐ就職活動だったと思うんですが、就職活動はLGBTとかっていうキーワードで見てたんですか?

今働いている賢者屋はLGBTが結構キーになって出会った会社ではあるかな。

他の企業では、自分の研究分野とかを話して、最後の質問のタイミングでLGBTに関する取り組みをしてますかとか、する予定がありますかって聞いてみてそれをふまえて見てたりはしたかな。

その時に一社、うちにはそういう人いないしそういうこと考える必要ないと思うって言われたところがあって、絶対こういうところはやめようとは思った(笑)

だから軸の一つではあったかな。

自分を育ててくれた人が自分について理解してくれることの喜びを知った

―ご家族やお友達にカミングアウトはされてますか?

親には、カミングアウトっていうカミングアウトはしてないけど、卒論とか就職とかの話をする時に何でそのトピックとか就職先を選んだのかっていう話をしたタイミングがあって。

その流れで自分は完全に異性愛者ではないかもしれないって言ったことはある。

それで態度が変わるとかは全くなかったかな。

逆に、お母さんの友達の旦那さんの話とかもしてくれて、話しやすくなった感覚もある。

あと、親には自分の卒論を読んでもらった。

先生に、一回も自分の卒論を読んだことない人に読んでもらった方がいいって言われてたっていうのもあって。

内容っていうよりは、頑張ったことが伝わった感じかな。

でも卒論を読んでもらったあとにさっき言ったお母さんの友達の話とかを聞かせてくれたから、ちょっと分かってくれたのかなって感覚はあった。

―親が分かってくれるのって嬉しいですよね。

わかる、嬉しい(笑)

うちはけっこうお兄ちゃんとお母さんが似てて、よく2対1になるのね(笑)

そういう環境もあって、ずっと親を味方につけたいとすごく思ってたわけじゃなかったんだけど、やっぱり自分を育ててくれた人に理解してもらえるのって素直に嬉しいことなんだなってその時思った。

おじいちゃんおばあちゃんにはカミングアウトはしてないんだけど、最近おばあちゃんが結構結婚のことを言うようになってきて。

でも求めてるものが多分結婚じゃなくて、その上での子供なんだよね。

私は別に、いわゆる男の人と結婚したとしても特に子供が欲しいと思わないから。

願いは叶えてあげられないかもしれないと思ったりもする。

プレッシャーも感じるしね(笑)

これはカミングアウトっていう感じではないんだけど、そういう勉強をしてるって大学の人に言った時にすごく言われていやだなって思ったことがあって。

そういうの最近流行ってるよねって言われたの。

認知が広まってきたよねって意味ではあるんだと思うけど、結構悲しくなった。

将来の夢

―それは悲しい!そういう風にまだ認識がきちんとしてない現在ではあるんですが、これから先将来どんなことをしたいですか?

すごい大きいことを言うと、自分のやることで社会がいい方向に向かえばいいなと思ってる。

私にとっての良い社会っていうのが、みんな違ってみんないいみたいな社会なんだけど。

そう思えるってことは、みんなそれぞれ違うってことを自分の中で認識して、自分はこう思ってるみたいなことを考えて発信するところまでいかないといけないと思ってる。

結構、自分は別になんでもいいやとか、考えるの面倒くさいからいいやとかっていう考え方の人たちはいるじゃん。

でも私は人それぞれが自分のことを考えて、自分はこうみたいなことを言えた方がいいと思っていて。

そのためには、それぞれの自己肯定感がある程度高くなきゃいけないのかなと思ってて。

自分に当てはめると、自己肯定感が高まってるときって自分には居場所があるなって感じられてる時で。

そういう、居場所を提供するサービスで人の自己肯定感が高まって、その先にある「自分はこういう存在です」みたいな考えを、それぞれが発信できるような環境になって社会がより良くなっていくといいなって思ってる。

―壮大ですね。素敵です。

だから、将来やりたいことというと、それぞれの人が自分にとっていい社会って何かなっていうのを考えるようになって、それぞれがそれぞれのやりたいことができるような社会を作っていきたいっていうことかな。

だからまず、自分にとっていい社会って何かっていうのを考え始めるみたいなところが最初の一歩かなと思う。

質問に答えてくださるだけでなく、私のことについてもたくさん聞いてくださって、どちらのインタビューか分からないほどたくさんお話をすることができました。

自分自身が経験したり感じたりしたことだけでなく、留学や卒論などで主体的に学んだ知識も通して、様々な視点からジェンダーやセクシャリティを見ることのできるひなこさんだからこそ語れる言葉をたくさん発見することのできたインタビューになりました。

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!XIMIX!運営事務局
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私たちは、「全国のセクマイサークルのネットワークを形成し、持続的な活動の後押しをする」ことを目的に活動を開始しています。ここでは大学生を中心に当事者の方にインタビューをし、彼らの生の声を発信していきます。