学生の声

【前編】振り返ればそうだったかも。大人になって気付いたセクシャリティ。

こんにちは、!XIMIX!運営事務局のりんです。

今回は、ひなこさんにインタビューをさせていただきました。

株式会社賢者屋に2019年卒としてダイバーシティ採用枠で入社(この年の新入社員は4人全員がダイバーシティ採用)し、現在社会人1年目として大忙しのひなこさん。

以前から賢者屋のイベント等でお話をさせていただく機会があり、その時から明るくフレンドリーな印象でしたが、インタビューの際にも変わらぬ明るさでお話してくださいました。

大きくなってから振り返ってみて初めて気付いた自分のセクシャリティ

―セクシャリティについて教えてください。

私は生物学的にはメスで、自認も女なんだけど、恋愛対象が完全に異性愛者ではないと自分の中で思ってる。

でも、バイセクシャル*1なのかパンセクシャル*2なのかよく分かんないし、今まで付き合ったことがあるのは男の人だけ。

だから一見ストレートっぽいけど、異性愛者かって聞かれると自分はそうじゃないかなって思う

だから、留学してたときとかはクィア*3って答えてた。とりあえず主流ではないみたいな感じで。

私の場合は、恋愛感情はあるんだけど、友情みたいな感じの好きと恋愛として好きっていう感情の、二つの感情の間のグレーゾーンが結構広くて。

傾向的に自分で思うのは、ロマンティックオリエンテーション*4とセクシャルオリエンテーション*5とある中で、ロマンティックが男性に向いてて、セクシャルが両方に向いてるのかなって。

でも分かんない(笑)

バイセクシャルとは?

男性と女性の両方に恋愛感情及び性的欲求を持つ性的指向。

Job Rainbow MAGAZINE 「バイセクシュアルとは?たっぷりまとめ!【当事者監修】」https://jobrainbow.jp/magazine/bisexual

パンセクシャルとは?

「好きになるにあたってセクシュアリティを条件としない」というセクシュアリティ。

Job Rainbow MAGAZINE【LGBT用語解説】パンセクシュアルとは?【バイセクシュアル・ポリセクシュアルとどう違う?】」https://jobrainbow.jp/magazine/pansexual

クィアとは?

セクシュアルマイノリティの総称として使われる単語。

Job Rainbow MAGAZINE「【用語解説】LGBTQとは?LGBTQIAとは?【自分の性がきっと見つかる!」https://jobrainbow.jp/magazine/whatislgbtqia

ロマンティックオリエンテーションとは?

恋愛感情のこと。

POUCHS♡「ヘテロセクシャルの意味とは?知っておきたいセクシュアリティの話」https://pouchs.jp/lifestyle/5SHIG

セクシャルオリエンテーションとは?

性的指向のこと。

Rainbow Life「『セクシャルオリエンテーション』をナナメ読み」https://lgbt-life.com/topics/lgbts5/

―セクシャリティに気付くきっかけってあったんですか?

多分小学校5・6年くらいの時にすごく仲良い女の子ができて。

結構恋愛感情に近いようなものがあったんだけど、その子の前には確実に好きな男の子がいたからよく分かんなくて、っていうのはあった(笑)

小学校でも中学校でも、仲良い女の子の友達とずっとくっついてイチャイチャしてるとかはあって。

そんなふうに普通の友達とも距離が近いところもあったのかなとは思う。

大人になってから振り返ってみて気付いたのがきっかけかな。

ただ、小さい時はそれが普通だと思ってたから、本当に後々っていう感じで。

だから特にこれといってきっかけがあったわけではないのかも。

当事者意識を持つようになってよりセクシャリティを“自分事”として捉えるようになった

―なかなか意識しないと気付きづらい面もありますよね、複雑だから。

そう。

とはいえそれをすごく強く意識したのが大学の時で。

大学1・2年生くらいまでは、意識はしてたけど自分の中でそんなに大きいことではなかったんだけど。

3年生になって留学したいと思った時に、留学理由として思いついたのがセクシャルマイノリティとかセクシャリティっていうところだったんだよね。

自分の中の要素の一つではあるし。

それでロサンゼルスに1年間行ってたんだけど、ジェンダースタディーズとかLGBTスタディーズとかの授業を取ってて。

ロサンゼルスって結構オープンだから、見た目で分かる人もいるし、みんな特に自分のセクシャリティを隠さない人が多かった。

だからそういう環境に一年いて、意識が当事者の方に寄っていった

それまでは自分を構成する要素の一つでしかなかったし、特に意識したことなかったけど、当事者の人たちの中に入ったことで権利とか文化のことを意識するようになって。

文化が違うから何とも言えないけど、日本っていわゆる遅れてるところもあるから、どうにかしたいなみたいなことも思うようになった。

卒論もLGBT系で書いて、子供を育ててるLGBTの親をテーマにして書いたりした。

その時もインタビューしに行ったりしてたから今インタビュー受けててその時のこと思い出してる(笑)

大学3・4年生の留学から卒論みたいな流れですごく当事者意識を持つようになったっていうのもきっかけとして大きかったかな。

小さい頃からあった男の子に負けたくないという意識

―きっかけ的には結構大きくなってからっていうところがメインかと思うんですが、小さい頃はどんなお子さんでしたか?

兄弟も幼馴染もいとこも、周りに男の子しかいなかったから一緒に野球したりとかドッヂボールしたりとかしてた。

あとは、私が幼稚園くらいの時に親が離婚してて。

だからお母さんが頑張っていろんな経験させようとしてくれてた。

習い事させてくれたりとか、キャンプに連れて行ってくれたりとか。

アクティブな感じだったね。

―じゃあ、特に女の子っぽいものを与えられてっていうわけではなかったんですね。

そうだね。

もちろん小さい頃は何も分からなかったから与えられたものをそのままって感じだったけど、小学校中学年の時とかは一時期すごく女の子の服を着るのが嫌な時もあったし。

基本的にもったいないっていう理由からだけどお兄ちゃんのおさがりとか着てたりもした。

表現的には昔から男の子寄り、というか女の子っぽいふわふわとかのイメージではなかったかもね。

今でもそんなに女の子らしい服は着ないし。

結構男の子に囲まれボーイッシュな生活を送ってたのかも(笑)

そういえば、小さい頃から高校くらいまで私の中でお兄ちゃんの存在が結構大きかったかもしれない。

親が離婚してたから、母方のおじいちゃんおばあちゃんと一緒に住んでたのね。

でも考え方が古い人だから、私のことをかわいがってくれるし愛情はたくさん注いでくれるんだけど、言葉の節々にすごく男尊女卑的な考え方を小さい頃から感じてはいて。

成功みたいなのはお兄ちゃんにしか求められていないんだなって思うことがよくあった。

私は、かわいい孫ではあるけど成功ってよりは結婚して子供産んでひ孫を見せてくれたら嬉しいなっていう感じなんだろうなみたいなのはすごく感じてて。

それを見返したいと思って勉強とか部活を頑張ってたところはある。

実際私の方が成績良かったりした(笑)

だから結構お兄ちゃんのことを意識して、男の人に負けたくないみたいなものは昔からあったかもしれない

そう考えると、最初はセクシャリティっていうよりはジェンダーみたいな方でこういうトピックに興味を持ち始めた気がする。

―身近なところがきっかけだったんですね。

そう。

小さい頃からそういうことは思ってて、男の子に負けたくないとか。

そういうのはすごく感じてたなあ。

やっぱり、セクシャルマイノリティの勉強をしてるとジェンダーによって全然状況が変わってきたりするじゃん。

そこで再認識したりだとか。

あとは働き始めてからすごく思うようになった。

結構社長と一緒に経営者交流会とかについて行って名刺交換したりとかするんだけど、9割方男の人で。

行く先々の受付嬢みたいな人たちとかお給仕してる人たちとかは全員女、みたいな。

それは悲しいなってすごく思うこともある。

もちろん楽しい会なんだけど、そういう点において現実を知るとダメージはでかい。

(後編に続く)

【後編】振り返ればそうだったかも。大人になって気付いたセクシャリティ。https://tasukake.com/article/voice/tw14/6474/ 前半では、大きくなってから小さい頃を振...
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