学生の声

【後編】全てが繋がってできた夢。マイノリティのことも家族のことも。

今回は、TTさんのインタビュー記事【後編】をお届けします。

小さい頃からの自分の言動を振り返ってみると、ご自身がXジェンダーかもしれないと気付いたときにはあまり困惑しなかったと話してくださったTTさん。

後編では、Xジェンダーを知るまでに悩んだ中高時代、知ってからの大学生活などを中心にお話していただきました。

溜めてたものを出せた。

               中学生の時の修学旅行の班での写真

―中学校、高校の頃はどんな感じでしたか?

中学とか高校では結構真面目キャラだった(笑)

学年委員会とか生徒会に入ってた。

だけど一方で中高は結構病み期でもあった(笑)

セクシャリティのことで。

あ、やっぱり同性を好きになることって変なことなんだっていう風に思うようになって。

中高って恋愛の話とか増えるし、話を合わせなきゃいけなくて。

「どんな人がタイプなの?」みたいな話とかも、嘘をついて合わせたり、男女どっちにも当てはまるようなことを言ってみたりとか(笑)

そういう話になるたびに、何て答えるか頭をフル回転させてた(笑)

 

―それはずっと自分だけで悩んでいたんですか?

中学3年の秋にスクールカウンセラーの先生には言った。

2週間に1回ぐらいしか来なかったんだけど、放課後に毎回行ってた(笑)

でも最初はなかなか言い出せなくて、「『はい』か『いいえ』でいいから答えて」って言われて、質問に答えていくうちに「なるほどそういう悩みね」って分かってくれた。

 

―スクールカウンセラーの人に会ってみようって思ったきっかけはあったんですか?

ちょっと変なこと言うんだけど、夢を見てお告げをもらって(笑)

このまま一人で抱え込むのはやばい、みたいな(笑)

でも、中学を卒業して高校に入ってからは誰にも言ってなくて。

ただ、高校を卒業するタイミングで小学校からの友達“だった”人と、高校の頃好きだった人(男性)に言った。

直接言えなくて、メールか何かでとりあえず伝えるみたいな感じだった(笑)

 

―友達とか身近な人に言ったのはそれが初めてですか?

そうそう。

そのあともその友達とは何度か会ってはいて、普通に関係性は保ってたんだけど、なんとなくその話を避けられてる気がして。

結局最後に会ったのは2年前かな。

あっちから誘いとか連絡も来なくなったし、まあいいかみたいな(笑)

高校の頃好きだった人も、その連絡が最後。

その連絡で返信が来て終わりみたいな。

大学も全然違うところに行くっていうのは決まってたし、気持ちだけ伝えて終わりにしようと思った(笑)

単純に気持ち的にすっきりしたかな。

溜めてたものを出せたから。

 

大学ではセクシャリティのことで悩むことも減った。

大学2年生で行ったフランスへの留学中の写真

―大学での思い出があれば教えてください。

そもそも大学では留学に行きたいと思ってたから、はじめは留学のことでいっぱいだった。

特に気になる人ができることもなく、セクシャリティとかのことで悩むことも減った。

思い出を挙げるとすれば、留学に行って、彼氏ができてたことかな。(笑)

フランスに留学してた。

初めての彼氏はイタリア人

帰国前に別れたけど。(笑)

 

―カミングアウトってどれくらいされてますか?

サークル*内では言ってるし、あとは賢者屋で繋がった人とかにはだいたい言ってる。

家族には言ってない。

多分なんとなく気づいてるのかもしれないけど(笑)

言うとしたら大学を卒業して完全に自分が一人でやっていける時とかかな。

今言ってもし受け入れられなかった場合、まだ大学通うのに新潟に戻ることとかもあるから。

 

―サークルはなぜ作ろうと思ったんですか?

留学するっていう目標は留学しちゃった時点で達成しちゃったから、次は何しようみたいなのはひとつあったかな。

もともと入学するときに、そういうサークルがあったらいいなと思ってたけど、うちの大学にはなかったから、作りたいなとは思ってたの。

それでたまたまツイッターにやりたいって人がいて。

でも向こうが忙しくて連絡が途絶えちゃったんだけど。

じゃあ仕方ない自分でやろうって(笑)

 

一緒にいたい、帰りたいと思える家族を作りたい。


今までの経験を経た現在のTTさん。サークル活動中の写真。

―ここまで聞いて印象的なことたくさんあったんですけど、そのなかでも人生の転機となった出来事ってどれですか?

初めてスクールカウンセラーに言ったことと、高校の最後に友達と好きだった人に言ったことは自分が成長するポイントではあったかな。

あとは、やっぱり留学の時に初めて付き合ったことかな(笑)

付き合うってこんな感じなんだ、みたいな(笑)

 

―将来やりたいことってありますか?

何かしらLGBTに関する活動に関わっていきたいなとは思ってるかな。

今のところ仕事に直結した形ではなく、って思ってるけど。

就職先は、賢者屋とは全然関係ないところなんだけど、LGBTフレンドリーって感じではない。

だから就職する職種は全然違うけど、ジェンダー関係のこともできたらなとはなんとなく思ってる。

work with Pride*とか取りたいな、みたいな。

人生の目標としては、家族を作りたいと思ってる。

血の繋がった家族とは、仲が悪いっていうわけではないけど、仲いいっていうわけでもないから。

一緒にいたいっていうか、帰りたいと思える家族を作りたい。

インタビューというよりおしゃべりをしている感覚で、あっという間に過ぎた時間でした。

この短い時間で、TTさんの過去の悩み、家族・人間関係、恋愛、活動などの様々なことがすべて今のTTさんに繋がっていて、それが未来像に反映されているんだなと、ものすごく感じました。

どんなことも自分をつくる栄養にすることができる、深い意味でポジティブな方なんだろうなと感じるインタビューでした。

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!XIMIX!運営事務局
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私たちは、「全国のセクマイサークルのネットワークを形成し、持続的な活動の後押しをする」ことを目的に活動を開始しています。ここでは大学生を中心に当事者の方にインタビューをし、彼らの生の声を発信していきます。