スキルアップ

人を操る『3つの思考』自分を律し、他人を操る

こんな実験をご存知ですか?

ある経営者が、「仕事がつまらない」と思っている従業員に2パターンの質問をしました。

一方には、

「なぜそう思うのか」

と、『理由』を尋ねました。

 

もう一方には、

「その考えが、仕事にどう役立っているか」

と、『目的』を尋ねました。

 

『理由』を尋ねられた従業員の方は、

「仕事がつまらない」

という自分の意見により固執するようになりました。

反対に、『目的』を尋ねられた従業員の方は、自分の考えの無意味さに気づき

「どうやったら楽しく仕事ができるか」

を考えるようになりました。

 

どうやら人間は、『思考の切り口』によって、導き出す答えが変わるようです。

 

本記事では、そんな人の考え導く『思考の切り口』をご紹介します。

 

普段の生活で、

「自分って、意志が弱いな〜」

「動き出しの一歩が遅いんだような〜」

と悩む方。

もしかしたら、『思考の切り口』がズレているのかもしれません。

 

自分の目的に合わせて思考を使い分けることで、

  • 自分や人の意志を固める
  • 柔軟な思考を促す
  • 動き出しの一歩を早める

と言ったコントロールができるようになります。

是非ご一読ください。

意志を固める『Why思考』

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『なぜ?』という問いかけは、意識を過去へ向ける効果があります。

そのため、『なぜ?』と問いかけると人は自分の過去を正当化するために、それまでの自分の考えを強化するよう思考が働きます。

自分・他人に関わらず、

「考えを強化させたい時」

に、『なぜ?』と問いかけると有効です。

 

自分(相手)がこれまでやってきたことに疑問を感じ始め、意志がブレ始めてきたと感じたら、『なぜ』それをするのか?と考えることで、改めて自分の意志を強化することができます。

 

しかし、『Why思考』を使わない方がいい場面もあります。

それは、「素早く行動に移したい時」です。

「なぜこの行動をするのか?」

と理由を考え始めると、

  • 行動するメリット・デメリット
  • 行動までのハードル
  • 行動しない理由

などに思考が巡り、最初の一歩が踏み出しにくくなってしまいます。

また、人は面倒なことを避ける癖があるため、思考に時間をかけ過ぎると、行動を起こす前に諦めてしまいます。

自分を律する『For What思考』

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『Why思考』は人間の考えを補強する働きがありましたが、人間の考えを変えさせたい時はどうすればいいのでしょうか?

冒頭でご紹介した実験では、「仕事がつまらない」と考える従業員に「なぜ?」と『理由』を尋ね、「つまらない」という考えが強化されてしまいました。

 

しかし、もう一方の『目的』を尋ねられた従業員達は、「つまらない」という考えを改め、

「どうやったら楽しく仕事ができるか」と考えるようになっていましたね。

 

この時使われているのが『For What思考』。つまり、「何のために」「どう役立つか」と言った『目的』に焦点を当てた思考です。

 

この『For What思考』で物事を考えると、これまで自分が拘ってきた過去の思考に囚われることなく、自分が望む未来に合わせた柔軟な思考に頭を切り替えることができます。

 

そのため、これまでの自分の悪習や考えを改め、新しいことに取り組みたい場合は、この『For What思考』で物事を考えると効果的です。

 

さらに、相手の考えを改めさせたい場合も、『Why思考』で過去に目を向けさせるのではなく、『For What思考』で未来に目を向けさせることで、より柔軟に物事を考えられるようになります。

行動を促す『How思考』

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『Why思考』には1つ弱点がありました。

それは、『Why思考』をすると動き出しの一歩が遅くなってしまう点。

 

「計画ややることが明確で、あとは実行に移すだけ」という行動が求められる場面では、『Why思考』ではなく『How思考』が有効です。

 

人間は、「なぜやるのか?」と理由に注目すると腰が重くなりますが、反対に「どうやったらできるか?」と行動に目を向けさせると、その後の動き出しの一歩が早まります。

 

とある実験で、学生に2パターンのアンケートを書いてもらい、どちらの学生がより早くアンケートを提出するかという調査をしました。

どちらも様々な「アクション」が書かれており、

一方はそのアクションをする『理由』を記入してもらいました。

もう一方はそのアクションを達成するための具体的な手段・手順を書いてもらいました。

 

結果はアクションの『理由』を書いた学生よりも『手段・手順』を考えた学生の方が10日も早くアンケートを提出したそうです。

 

つまり、動き出しの一歩を早めたい場合は、『理由』ではなく『手段』に意識を向けることが効果的なのです。

 

もし、部活やサークルでなかなか仕事が進まない人がいたら、

「どうやったらその仕事を終わらせられるか?」

という手段に焦点を当てた質問で、手段を具体的にイメージさせることで、動き出しの一歩が早まります。

 

 

いかがでしたか?

思考の切り口一つで人間の思考はこうも違ってきます。

是非、自分の目的に合わせた思考法を身につけ、自分も、周りの人も、思い通りに操ってみてください!

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こーへい
こーへい
大学4年次に中国へ1年間留学、その後休学し、現在はリモートジョブで生計を立てながら世界一周の旅をするべく奮闘中。専門は初等教育と小中高の英語教育。将来は子どもと関わりながらも教育を通してより良い社会作りに貢献するべく独学で心理学、プログラミング、経営など幅広い教養を勉強。夢は世界中の子ども達が生き生きと暮らす世界の実現!