- 学生団体を立ち上げる
- 事業計画を立てる
- 実際に企業で働いてみる…
私たちは様々な手段を駆使して挑戦していけますが
そこで飛びぬけて成果を出すためには絶対的な【知識】が必要です。
何を始めるにしても、情報がなければスタートを切ることは難しい。
ただやみくもに行動しても、失敗することは目に見えているからです…。
知識を得るためには、情報収集や分析が必須になってきますよね。
しかし、これらよりも大事な思考があるんです。
それこそ、今回取り扱う【仮説思考】のことを指します。
- これから新しいことを始める。
- でも、これで突き進んでいいのかわからない^^;
そんな人いませんか?
そこで今回は、ビジネスで成功するための考え方である【仮説思考】についてご紹介していきます!
ボストンコンサルティンググループが活用している考え方になっていますので、ぜひ学生から社会人まで多くの人に読んでいただけたら幸いです♪
Contents
情報収集よりも大事な【仮説思考】とは?
今回は、ボストンコンサルティンググループに20年間お務めし、早稲田大学教授の内田和成さん著書
『仮説思考ーBCG流 問題発見・解決の発想法』を読んで学んだ
【仮説思考】という考え方についてご紹介していきます。
そもそも、仮説思考とは…。
限られた情報をベースに
人より早く正確に問題点を発見し、かつ解決策につなげることのできる思考法
のことを指します。
具体的に…
情報を適度に集める分析が進んでいない段階で自分なりの答えを持つ
情報を網羅的に調べてから答えを出す
要するに、調べる前に自分の考えを持とうということです。
じつは、判断のための情報量が多いと意思決定が遅くなるんですよね^^;
情報は確かに必要なのですが、それでも時間や資源は限られています。
なので「まだ証明はしていないが、もっとも答えに近いと思われる答え」を最初から持っておくことで迅速かつ正確に物事を進めていくことが大切なのです…!
仮説思考を身につけるための3つのプロセス
- 仮説思考、なんだか難しそう…。
- 仕事ができる人だからできるんでしょ? なーんて感じてしまいますね(笑)
私も最初はそう思っていましたが、
この仮説思考を身につけるための3つのプロセスを踏むことによって、この思考の精度は上がっていくようです。
なので、これよりそのプロセスについてご説明していきますね!
思考❶問題発見・問題解決の仮説を立てる
第1に、問題発見・問題解決の仮説を立てていきます。
⑴問題発見の仮説を立てる
まず、問題を発見することからスタート。
問題とは、現状と目標の間にある障壁のことを指します。
- 現状を把握する
- 目標を掲げる
- 現状と目標の間にある障壁である、問題を見つける
この順で考えていきましょう^^
例えば、「需要はあるが売れていない商品がある」という現状に対して
「その商品の売り上げを1.5倍にする!」という目標を掲げたら
- プロモーション方法に問題がある
- 競合商品に比べて値段が高い
- 販売チャネルに問題がある
と問題発見の仮説を立てていくことができます。
⑵問題解決の仮説を立てる
次に、問題解決の案を練っていきます。
例えば、
- 購買者に対して分かりやすい宣伝をする
- 原価を安く抑える
- 販売員を派遣する
などが問題解決のための仮説になります。
これらを網羅的に調べると、これ以外にも数多くの問題があるでしょう。
しかし、「これではないか」という仮説を立ててからスタートすることによって時間が短縮された分
その仮説の具体的な施策を考える時間に回すこともできるのです。
思考❷問題を絞り込む
第2に、問題を絞り込んでいきます。
これは、「問題発見・問題解決の仮説を立てる」で出てきたいくつかの問題について
解決すべきものの優先順位をつけていくことです。
ここで、どうしてその問題が問題足りえるのかの根拠を見つけていきましょう。
例えば、
- データを見つけたり
- 検証したり
- ヒアリングしたり
することによって、説得力が増しますよ^^
思考❸具体的な打ち手の仮説を考える
第3に、具体的な打ち手の仮説を考えていきます。
問題を絞り込めたら、問題解決のための仮説をより具体化して施策を立てていきます。
例えば、「プロモーション方法」に最も問題があると絞ったとすれば
- 広告をどのように打つか
- どのようなお店で売るのが正しいか
- 人員を増やすべきか
考えていけますよね。
そして、具体的な施策を列挙できたら
また取り組むべき策の優先順位を立てていきます。
ちなみに私の場合、事業計画を立てる際にこの仮説思考のプロセスをもとに考えていくことができました^^
最初はなかなかうまくいきませんが
この仮説思考を取り入れながら考え、行動しているうちに
その考え方の精度や速度が上がってくるように感じています…!
仮説思考を鍛えるために必要なマインド3選
これまで仮説思考を身につけるためのプロセスをご紹介してきましたが、いかがでしたか?
私はこの仮説思考を実践することによって、「まずは自分で考える」ことの難しさや重要性をひしひしと感じています…。
最後に、仮説思考の鍛え方をご紹介して締めくくろうと思います。
第1に、「なぜ?」を繰り返すこと。
自身の考えの奥深くまで言語化・具体化していくことによって、この「なぜ?」の段階で軌道修正ができるようになります。
第2に、積極的に発言し議論を展開すること。
「仮説を思いつく瞬間で最も多いのが、ディスカッションの場である」というデータをもと、まずはアウトプットを人一倍して吸収していくことを意識します。
第3に、決断を恐れないこと。
プライドや羞恥心が邪魔をして、「間違ったら嫌」だからこそ優柔不断になってしまいます。なので、意思決定を速めることを習慣化していきます。
「仕事ができる人」「仕事が早い人」はちょっとした意識の差。
その意識の積み重ねではないでしょうか。
皆さんも【仮説思考】を使って効率的な考え方をマスターしていきましょう!
以上、TASUKAKEライターのももすけでした。またお会いしましょう〜♪
- 内田和成,2006,『仮説思考ーBCG流 問題発見・解決の発想法』.