加子母木匠塾(かしももくしょうじゅく)とは?
平成7年から加子母村で行われている「加子母木匠塾」は、全国から集まった建築を専攻している大学生たちが森林や林業と深い関わりをもつこの加子母(かしも)という地域に集まり、木造建築実習に取り組む夏の合宿です。毎年学生たちで決めたテーマに基づき、公共の建物や学校遊具、バス停、公園のベンチなどを、地元の工務店の指導のもと製作しています。
日本の建築業界が抱える問題??
日本は国土面積の約八割が森林に覆われた世界有数の森林国であり、日本人は古くから森の恵みを受けて生活してきました。私たちにとって森林は、建築、生活用品、燃料等の資源としての木材やきのこ等の林産物を生産する場となっています。中でも日本の建築は、林業を営む山間地域と密接に関わりながら太古の時代より技術と伝統を受け継ぎ、発展させてきました。
しかしながら、林業従事者の減少や山村の高齢化、管理が行き届かず荒廃してしまう森林、安い外国産材の大量輸入(外圧)による国産材の価格暴落、木を扱う職人の不足など、近年日本の林業と国産木材はさまざまな問題に直面しています。そのような問題があるにも関わらず、現状では建築を学ぶ学生は大学で木や山について学ぶ機会をほとんど与えられていません。
誰も言いたがらないが、日本の木造建築が低レベルから脱し始めたのは、せいぜい30年前。 阪神淡路以降、だいぶ追いついてはきたものの、中大規模木造建築に関しては、水をあけられたまま。 原因の多くは四半世紀以上も続いた「木造建築の暗黒時代」。 木造に関する軽視・蔑視が長く続きすぎた。
https://twitter.com/HayashiTomoyuki/status/1028182087625371648
なぜ、わが国が木造建築の暗黒時代に突入したのかというと、 当時、これ以上木材を使うと日本中がハゲ山だらけになってしまう恐れがあったから(木材利用合理化方策:国策)。 戦時中の空襲や大火で、はだか木造の弱さが露呈され、また相次ぐ台風等で被害が続出したから(建築学会の木造放棄)。
https://twitter.com/HayashiTomoyuki/status/1028398149885341696
2019年度 加子母木匠塾 総幹事 松井茉優
(京都大学大学院修士1年)
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