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ブログ

【スタツア報告②】「学び、また一歩」

Table For Two University Association (国際交流)

12か月前

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国際教養大学

国際教養学部1年 三浦 理緒子

2018年8月30日

[フィリピンスタツア報告] 「学び、また一歩」

 

国際協力分野と地域創生に関心がある。

高校時代、学校で行っていた探究活動で国際支援教育をテーマに、パキスタンの教育制度について探求をしていた。ノーベル平和賞受賞者マララ・ユスフザイさんのスピーチを飽きるほど聴き日本にいながらできる教育支援とは何か日々考えていた。たどり着いた答えは教科書の寄付。地元の大学でカンボジアの小学校に英訳した教科書を寄付している学生主体のNPO と協力して何かできないかと考えたのだ。しかし私の高校は公立の進学校で二年生の終わりから受験勉強が本格化し上手く実行に移せず終わってしまった。悔しさが残るまま大学に進学した。この高校での出来事が私の中でトラウマになっていて、国際協力分野を避けがちになっていた。国際協力なんて言うのは簡単だけどやったところで成功するとは限らないしそもそも自分たちの活動が支援先の国でしっかり結果に結びついているのかも知らない、ボランティアなんて綺麗事だ自己満足だ・・・。本当は考えることが大好きなのにそれを実行するほどの力は今自分にはないと逃げていた。そんな時に舞い降りてきたTFTのスタツアは私にとって大きな、大きなチャンスだった。会ったこともない他大学の先輩学生と異国を訪れる。行ったれ、行って見てこよう。募集メールがあったその日に申し込んだ。

 

予想以上の収穫だった。小さな村の子ども達に給食を届ける、それだけのミッションの中で今までにないワクワクとしっかりとした意志を掴んだ。難しい社会事情やディスカッションの中で飛び交う重たい言葉の意味は理解しきれないところも正直あったけれど、それ以上に自分のこれまでの生き方を見直しながらこれからどのように生きていくべきかをフィリピンは、バライバイは、人々は教えてくれた。風呂もない大雨に打たれて今にも崩れそうな家の中には大きなテレビと、子ども達の手にはスマホが握られていた。お金のかけ方違うっしょ(笑)。これから考えていかなければならない課題は多少あったけれど、笑顔が愛くるしい子どもたちと本当の家族同様に受け入れてくれたホストファミリーと過ごしたこの数日は日本にいる時よりも圧倒的に人間らしく、力強く、キラキラしていた気がする。モノがないから幸せじゃないなんて嘘、モノが溢れすぎて日々の生活を平凡と思い贅沢をすることでしか幸せを感じられなくなってしまった日本こそ、“後退”国なんじゃないかななんても思ってしまった帰りの飛行機。

 

日々多彩なバックグラウンドを持つ人々と共存しグローバリズムを肌で感じられるキャンパスにいるからこそ、日本人としてのアイデンティティを強く持ちたいと思う。大学にきてからグローバルな環境にいるからこそ自分の国について、自分の生まれ育った町について考えることが増えた。フィリピンから帰国してから日本の課題、地元山形・鶴岡の課題をより一層考えられるようになった。その反面他国の人々にこれは自信を持って誇りだと言える地元の良さも今はしっかりとわかる。都会のような便利さはないけれど豊かな自然とその恩恵を受けた食糧と暖かい人々の繋がりはどこかフィリピンを感じることができて生まれ育った鶴岡をこれからもずっと守っていきたいと再度誓った。

 

最後にもう一つ私の地元鶴岡を自慢したい。明治22年、市内の寺の境内にあった小学校で生活が苦しい家庭の子どもを対象に昼食を与えたのが日本の給食の始まりと言われている。給食という概念を生んでくれた鶴岡の人々と、スタツアで最高の経験をさせてくれたバライバイの人々とスタツアメンバーの皆さんにたくさんのありがとう。

 



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